コラム

東京研修記 第2日目

翌日は、ちょうど開催の始まった「第31回国際福祉機器展 H.C.R.2004」を見に、東京国際展示場(東京ビッグサイト)へ。
ここへの移動は、ゆりかもめ。始発の新橋駅の時点で既に乗客は多く、福祉機器展が開催されているせいか、途中の停車駅では車椅子の人も待ってはいたが、途中から乗車するのは難しい程の乗客数で、さすが東京だなあと妙に感心。
会場の最寄り駅で、ほとんどの乗客が下車。私達ももちろん下車し、長くのびるビッグサイトへのエントランスを進む。

写真福祉機器展会場にて。

東京国際展示場に来たのは初めてだが、何もかも規模が大きい。建物も大きければ(外観もユニーク)、福祉機器展の出展数も、それを見に来ている入場者も「うへー」と言うくらい多い。車椅子の人もたくさん見かけた。
出店物は、用途ごとに6つのグループに分けられていて、1つのグループを見るだけでも見ごたえがあるというか、お腹いっぱいになる。

個人的に関心があったのは、入浴装置と電動車椅子。入浴装置については、個人で利用するにはちょっと大掛かりで値段も高いので見るだけにとどまった。
だが電動車椅子は、宮崎では実物を展示している取り扱い店が非常に少なく、情報もあまり入ってこないので、ここでなければ見られないものだったなあととても得をした。
いや、もう、さすが東京と繰り返すしかない。

帰りは、東京国際展示場近くのJR線に乗り、天王州アイルでモノレールに乗り換えて羽田まで行った。
ああ、とっても便利。電車大好き。

最後に、講座を終えての感想。
「アクセシビリティなホームページ」と一言で言ってしまうのは簡単だし、その仕様に則ってホームページを作成することは、技術さえ習得すれば可能である。
だが、ホームページを訪れる人々の障害は多種多様で、肢体不自由者ひとつをとっても、その障害もまた多様である。多様であるということは、「この部分は誰かにとっては便利でも、違う誰かにとっては不便」だということがあるかもしれない。
私自身の経験とリサーチの浅さから、前述のような真逆の操作性の混在に悩むことが多々ある。というのも、今現在、Webのアクセシビリティは発展途上真只中であり、「ここは、こうすれば完璧!」といった確固たる指針がない。(誰かリファレンス本を作ってくれないかなぁと待っているんだけど。他力本願。)
ということはやはり、実際に障害を持っているかたの検証は欠かせないプロセスになるだろうし、それによって「Webのアクセシビリティ」自体も発展していくだろうと思う。
正直なことをいえば、「うーん、覚えることがいっぱい……」と、額に汗がにじみそうなのだが。
そして個人的には、技術面のレベルアップが必要だと改めて再確認した。
以上のように、今回の研修は、課題のたくさん見えたとても有意義な研修であった。

(文:さちょこ)

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